皆様は「致知」という雑誌をご存知でしょうか。「人間学」をテーマに、『いつの時代でも、仕事にも人生にも真剣に取り組んでいる人はいる。そういう人たちの心の糧になる雑誌を作る』という理念のもと創刊された雑誌です。
私はこのたび、当社代表社員の植村祐三先生に「今回の致知は、非常に読みごたえがあり、骨のある月刊雑誌だから、是非君にも読んでいただきたい」と強く勧められ、読ませていただきました。
人間学を学ぶ月刊誌「致知8月号」のテーマは「力闘向上」。これはかの有名な松下幸之助氏がおっしゃった言葉でした。
"事業を経営することも、商売を営むことも、そのこと自体が真剣の戦いであること以上、これを戦い抜く精神が旺盛でなければ、結局敗者にならざるを得ない。ただし、その戦いたるや、正々堂々でなくてはならぬ。他を陥れ傷つけて、己一人独占せんとする精神行動はもとより排すべきであり、どこまでも正しき闘争でなければならぬ。良い意味における闘争心、正しい意味における闘争精神なきところ、事業の成功も個人の向上も絶対に望めない。―――松下幸之助"
このテーマに基づいて雑誌内では、日本を代表する企業の社長、大学教授、ミュージシャン、旅行会社の営業部長といった様々な分野でご活躍されている方々の対談が掲載されています。対談では、「仕事に取り組むうえでいかにお客様への感謝の気持ちが大切か、ついてきてくれている従業員を大切にすることがいかに大切か」が熱く語られていました。
その中で非常に私の心に残った言葉が、五苑マルシングループ社長 川辺清氏がおっしゃった"社員の花を咲かせる!"という言葉です。川辺社長は「僕にできることと言うたら接ぎ木しかないんです。社員に接ぎ木して花を咲かせてあげること。社員に夢を持たせるのが自分の仕事やと。」とおっしゃっています。我々の職業柄多くの社長様と接する機会があります。その中で、先頭になって事業を行い、社員が社長の後をついていくというイメージを持っていた私にとって非常に衝撃的な発言でした。日本有数の大企業の社長様が持っている社員観、「社員は会社の命である」とおっしゃるほど社員を大切にする気持ちが、会社を成長させるカギなのだと深く感銘を受けました。
また、読んでいて気付いたことが1つありました。それは上記の活躍されている方々が皆、壁にぶつかることなく成功した人はいませんでした。誰もが何かしらの壁にぶつかり、自分を見つめなおし、自分の中の確固とした理想・理念をもち、それを突き進めることで成長し、現在の成功がある、ということでした。ここに登場する"壁"は職業・職種によってばらばらですが、"理念・理想"は概ね同じで、"感謝の気持ちを大切にすること"でした。感謝の気持ちを大切にすることで、お客様をはじめ、社員やその他関係者に対する行動に感謝の気持ちが乗り移ってゆく。それを続けることで、自分自身も成長し、それが成功につながる。
今回の致知を読んで、成功者の考え方、努力の仕方を参考にして、私自身の成長の糧にしたいと思います。
毎月、職員達が交代でつれづれなるままに綴っております。