『七日間』
神様お願い この病室から抜け出して七日間の元気な時間をください。
一日目には台所に立って料理をいっぱい作りたい。あなたが好きな餃子や肉味噌 カレーもシチューも冷凍しておくわ。
二日目には趣味の手作り 作りかけの手織りのマフラー、ミシンも踏んでバッグやポーチ 心残りがないほどいっぱい作る。
三日目にはお片付け 私の好きな古布や紅絹どれも思いが詰まったものだけど、どなたか貰ってくださいね
四日目には愛犬連れて あなたとドライブに行こう。少し寒いけど箱根がいいかな? 思い出の公園 手つなぎ歩く
五日目には子供や孫の一年分の誕生会。ケーキもちゃんと11個買って プレゼントも用意しておくわ
六日目には友達集まって 憧れの女子会しましょ。お酒も少し飲みましょか。 そしてカラオケで十八番を歌うの。
七日目にはあなたと二人きり 静かに部屋で過ごしましょ。大塚博堂のCDかけて ふたりの長いお話しましょう。
神様お願い 七日間が終わったら、私はあなたに手を執られながら静かに静かに時の来るのを待つわ。
静かに静かに時の来るのを待つわ。
皆さんご存知だとは思いますが、この詩は今年1月にガンで亡くなられた奥様(容子さん)の病室で旦那様(宮本英司さん)が「家に帰ったら、何がしたい?」の問いかけに答えられた言葉を書き留められたものです。
凄い言葉ですね。私はきっとこんな風には答えられないだろうなぁ?と思いました(笑)
こんな答えが返せるのは、ご夫婦の今までの生活が、本当に素晴らしいものだったからだと思います。人とは、夫婦とは、親子とは、友人とは、同僚とは・・・。
先日、私が担当させていただいております株式会社村井組さまの創立50周年のパーティにご招待いただきました。村井不二夫社長、御年84歳。200名を超える招待客を代表して関係会社の重役様達からお祝いのお言葉がありましたが、皆さん仕事の事ではなく、村井社長のお人柄が垣間見れるとても素敵な楽しいお祝いの言葉ばかりでした。
村井社長はいつもおっしゃいます「最後は人だから」。
会社は組織です。色々なお付き合いも利害関係で繋がっていて当然なのですが、そんな中でも村井社長は、「人としての思いが無いと誰も付いてきてくれない」とおっしゃいます。
私の周りの経営者の方は、村井社長の様な考え方をされていらっしゃる方が多いです。沢山の社員さんを抱え、その人達の人生を抱えているからと資金繰りに夜も寝れない経験をされています。
このような経営者の方々と関わらせていただけて、私は本当に幸せだと思っています。
微力ではありますが、少しでもお力になりたいといつも思っています。
そして、何事においても、最後は人として生きていきたいと思います。
毎月、職員達が交代でつれづれなるままに綴っております。