今年はコロナ禍で生活・ビジネスにおいて、これまでと違う環境となった1年となりました。そして、早いもので今年も僅かあと1ヶ月となりました。この時期には、来年を良い年にするべく、来年の目標を立てようと考えられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
プライベートにおいてもビジネスにおいても、目標を立てることは大変重要な事だと思います。ただ漠然とやりたいことを描いて行動しているだけでは、モチベーションはしだいに薄れ、目標達成への方向性がぼやけてしまいます。では、皆様は目標をどの様な方法で立てられているでしょうか?
今回はロサンゼルス・エンゼルスで活躍中の大谷翔平選手のユニークな「目標達成シート」をご紹介しようと思います。
大谷選手の目標達成シートは、下記の様に構成されています。
@「9×9のマス」を作り、その中心に最終的な目標を一つ設定し記入する。
A@で記入した目標を達成するために必要な要素を8個考え、中心のマスを囲む8マスに記入する。
BAで作成した「3×3のマス」の周りの8個の「3×3マス」の中心マスにそれぞれAの8個の要素を記入し、それぞれの要素を得るための行動目標をそれぞれの要素別に8個考え周りの8マスに記入する。
このシートを利用することで、「目標の明確化」「目標達成に必要な要素の把握・確認」「行うべき行動の可視化」が可能となります。
なんと大谷選手は、高校生の頃からこの目標達成シートを徹底活用してきたのです。
(因みに中心の目標は「ドラ1 8球団」でした。)さらに大谷選手のすごいところは、この目標達成シートを徹底活用した事だけではありません。目標を達成するための8個の要素の中に、当時日本人の常識では考えられない「スピード160キロ」が書かれており、目指す目標の高さを垣間見ることが出来ます。また、それ以上に驚かされるのは、要素の1つに「運」と書かれているところです。勝負事は、運に左右される部分が少なからずあります。大谷選手は当時から、その「運」さえも自らの努力で手繰り寄せようというマインドを持っていたのです。人は失敗したときに、どうしても「周りのせい」「環境のせい」「運が悪かった」という方向に逃げたくなります。しかし、大谷選手はその逃げ道すら自ら塞ぎ、目標に向かって努力を続け、現在の位置にたどり着いたのです。この様な大谷選手の「運」すらも自分で手繰り寄せるという精神を見習いたいものです。
今年は、外的要因により様々な方面で苦労された方も多いと思います。しかし、来年はきっと皆様にとってこれまで以上に良い年になると私は信じております。大谷選手の目標達成シートを参考に、来たる2021年に胸を膨らませながら、希望溢れる目標を立てられてみてはいかがでしょうか。
毎月、職員達が交代でつれづれなるままに綴っております。