昨年の11月に株式会社TKCでFX2の活用研修会の研修をさせて頂きました。受講者の方々が他の会計事務所職員であったこと、人前で何かを話すことが私にとっては初めての経験でしたので、前日は一睡もできず、緊張したまま本番を迎えました。その時にお話しした、FX2の強みである変動損益計算書についてご紹介致します。
変動損益計算書【FX2の全社業績の問合せ画面で確認できます。】とは、会社の成績表である損益計算書とは違い、原価や経費の全てを変動費と固定費に分けて作成する計算書のことで、限界利益率や損益分岐点売上高などがわかる経営管理の分析表と言えます。企業の成績を伸ばす為には、@売上高を伸ばす A限界利益率をあげる B固定費を圧縮する C損益分岐点売上高を知る、この4つをすべて実行することが重要となってきます。そこで経営改善のヒントのひとつとして変動損益計算書を活用していただきたいのです。
損益分岐点は、「売上高−変動費−固定費=0」となる地点のことなので、会社が最低限必要な売上高がいくらなのかを示しています。それを計算するためには、全ての経費を変動費と固定費に分ける必要があります。変動費とは売上に比例して増加する経費のこと(=お金の稼ぎ方)、固定費とは家賃や人件費などのように売上が増減しても変わらず発生する経費のこと(=お金の使い方)なので、経費の見直しのヒントにも活用できます。また、この仕分け作業を行うことで限界利益率【=1−(売上高×変動費比率)】も知ることができます。FX上では勘定科目残高を選択し、損益計算書画面を開くと(V)と(F)の表示があります。(V)が変動費、(F)が固定費を表しています。変動費と固定費の設定はいつでも変更することができます。
景気の先行きがはっきりしない毎日ですが、FX2を最大限有効活用し、黒字体質への改善、さらには優良企業への発展に向けて歩んでいきましょう。
北島 英子