ゴールデンウィークも終わり、だんだんと温かくなってまいりました。ついついお出かけしたくなる様なお天気が続いております。皆様、いかがお過ごしでしょうか?
私はスキューバダイビングが趣味ですので、潜りに行きたくなるような季節になってまいりました。
大阪の近くですと、和歌山県の白浜や串本が有名なダイビングスポットとなっております。和歌山県でおすすめのダイビングスポットは、すさみ町にあります海中郵便ポストです。水深10mの海底にあります、この海中郵便ポストは昔ながらの円柱形の丸ポストで、普通の郵便ポストと同じように手紙を送ることができます。
1日平均10通、休日などには50通もの手紙が投函され年間投函数は1,000通近くになり、地元のダイバーの皆さんが回収して郵便局を通じて配達されます。また、2002年には「世界一深いところにあるポスト」としてギネスにも認定されました。もし、「ダイビングでもしてみようかな?」とお思いになるのなら、是非、和歌山県すさみ町の郵便ポストで大切な方へお手紙を出されてはいかがでしょうか?
また、ダイビングでは普段見られないような海の生物と出会うこともできます。私の一番のお気に入りはスズキ目・ベラ科メガネモチノウオ、通称ナポレオンフィッシュです。
なぜナポレオンフィッシュと呼ばれるのかというと、老成個体の瘤状の額がナポレオンのかぶった軍帽に似ることに由来します。見た目はダイバーの間では「キモカワイイ」と呼ばれるほど、独特なお顔をしておられます。また、私がこの魚が好きな理由の一つに体の大きさがあります。オスの成魚は全長2mに達することもあり、ベラ科の最大種で、最大の個体では全長229cm・体重191kg・年齢32歳の記録があります。巨大魚好きにはたまらないですね。
さらに、見た目だけではなく、その味も格別とのこと。香港では「蘇眉」(ソウメイ)と呼ばれ、高級魚として食用され、身は白身で、幼魚は蒸し魚にするととろみを感じさせるほどに軟らかいらしいです。しかし、現在は絶滅の危機に瀕しており、食べることが困難となっております。非常に残念でございます。
このように、海には普段出会うことができない、建造物や生物・地形などがたくさん存在します。これから段々と気温も高くなってまいりますので、お時間があればダイビングまでとはいかないまでも、海に足を運ばれてはいかがでしょうか。
毎月、職員達が交代でつれづれなるままに綴っております。