このコロナ禍で、実施されるのかはかなり不透明となって来てしまっていますよね。
「一体、誰の為にするのか、しないのか?」「そもそもオリンピックってなに?」と思い少し調べてみました。
何と古代オリンピックと近代オリンピックと言うものに分かれていたことも知らずにいた私。私と同じように知らなかった方の為に少しだけうんちくを!
古代オリンピックの起源は、紀元前9世紀ごろに古代ギリシャで開催されていた「オリンピア祭典競技」で当時のオリンピックは、ヘレニズムの宗教行事であり、全能の神ゼウスをはじめとする多くの神々を崇拝するために、神域で体育や芸術の競技祭を行っていました。当時も現代と同じく、4年に一度の開催。その理由には諸説があって定かではありませんが、太陰暦との関わりから4年に一度になったという説が有力だそうです。
第1回から第13回までは1スタディオン(約191q)を走る「競走」の1種目だったようです。だいたい、大阪市内から香川県高松市までの距離みたいです。紀元前146年にギリシャがローマ帝国の支配下になったことで、ギリシャ人以外の人種も参加するようになり、オリンピア信仰を維持することが困難となり第293回大会を最後に1169年間の伝統に幕を下ろしたそうです。
古代オリンピックから約1500年後の事、フランスの教育者ピエール・ド・クーベルタン男爵が、歴史に埋もれていたオリンピックの復活を構想し、スポーツによって社会性や心身の発達が促される青少年教育に有用であると考え、賛同した世界が1896年に古代オリンピック発祥の地アテネにて第1回近代オリンピックを開催したのだそうです。
クーベルタン男爵が唱えたオリンピックの精神(オリンピズム)とは「スポーツを通して心身を向上させ、文化や国籍の違いを乗り越え、平和な世界の実現に貢献すること」
日本が初めてオリンピックに参加したのは、1912年の第5回ストックホルム大会、出場した選手はわずか2人。短距離走の三島弥彦選手とマラソンの金栗四三選手。大河ドラマの「いだてん」に出ていた人だ!と思いました。
日本で開催されたのは過去3回で、第18回東京(1964年)、冬季オリンピックとして第11回札幌(1972年)、第18回長野(1998年)です。
第5回札幌(1940年)と第12回東京(1940年)も開催国には決定していたようですが、第2次世界大戦勃発により中止となったようです。
長い歴史の中、中止や国の参加辞退などで選手にとっては苦悩の時があったと思います。4年に一度ですからね。
今回のコロナ禍で色々な競技やイベントの中止を見ても良く分かりますよね。特にスポーツを志す者は「オリンピックに出てみたい」と言う思いで、人の何十倍も努力してその権利を獲得したのですから、選ばれても出られない。あと4年と一言では言えない時間だと思います。
今回の東京もどうでしょう?そもそも、オリンピックの精神が、スポーツを通して精神の向上と言うのであるのであれば、選手たちのものでは無いのかと私は思います。相当の努力とわずかな運で掴んだこの一瞬です。だからこそ見る側にも感動を与えるものなのだと思います。
良いも悪いも話題に上がってしまっている競泳の池江璃花子選手ですが、大病の後参加した何度目かのレースで、2位になられた時に泣いてられたんです。「悔しい」と。「この人凄いなぁ」と思いました。普通の人だと泳げるまでになったこと自体が凄い事なのに、負けた事が悔しいんだと。
アスリートの皆さんの精神は同じだと思います。
個人的には無観客でも開催してあげて欲しいと思います。一生のうちに何回立てるか分からないあの場所を、与えてあげたいと思うのですが間違っているのでしょうかねぇ?
もし、開催されれば、テレビの前で大きな声援を送りたいなぁと思います。
毎月、職員達が交代でつれづれなるままに綴っております。