藤田 裕貴

 はじめまして。2月に入社致しました、新人の藤田裕貴(ふじた ゆうき)と申します。
士業のお仕事は初めてですので、日々精進させて頂いております。

 私の経歴について簡単に紹介させて頂きます。高校卒業後、専門学校に入学し公務員試験コースを専攻していました。卒業後は、陸上自衛隊の幹部自衛官候補生として入隊し、11年間勤務しておりました。その後、某バス会社でバス運転士として2年ほど勤務し現在に至ります。当社で3度目の就職となりますので、2度あることは3度あるとはならぬよう、「3度目の正直」という気概を持って勤務させて頂いております。

 どの職場にも共通して言えることは、「誰かの為になることにやりがいを感じていた」という思いです。自衛隊勤務時は、「国民の為に」と言えれば美談なのかもしれませんが、実際は自分の近くの者(先輩や部下隊員)に対して、バス会社勤務時はお客様に対して、役に立てていると感じた時に、生きていることの意味を持てました。

自衛隊では、入隊早々に管理職、幕僚職という立場で勤務せざるを得ないため、当初は部下隊員との接し方に戸惑っていました。そのため、最初は頼りになるカッコいい上司を演じようとしてしまい空回りしていました。ある時、先輩に相談したところ、「最初から何でもできる人はいないのはみんな分かってる。できる上司は自分本位にはならず部下のことを真っ先に考えて行動できる人。それなら誰にでもできるんじゃないか」との助言を頂きました。その時を境に自分の行動を変えてみました。部下隊員はこんな時どう思ってるのか(例えば隊員が退避壕(砲・爆撃等から身を守る穴)を掘るときに指導をしなければならないが、ろくに掘ったこともないような人から指導されて心に響くのかを考えた時、自分がまずやってみて、大変さを共有した上で指導する方が伝わるのではないか)ということを念頭に置くことで、仕事は大してできない私でも頼りにしてもらえることが多くなりました。相手本位で考えることで相手も自分も幸せな気持ちになれるということを学ぶことができた11年間でした。
 充実した自衛官生活でしたが、やってみたかったバスの運転士になるため、退官し地元に戻ってきました。バスの運転士も同じく、相手(乗客)のことを第一優先に考えるとともに、直接的に人の役に立てる仕事でもあるため、やりがいを感じていました。ある時、先輩の方から何気なく、税理士になってみてはどうかと話がありました。さらに、「運転業務は体力さえあれば年を取ってからでも出来るが、頭を使う仕事(勉強)は若いうちではないと厳しい」と言われたことを機に簿記の勉強を始めました。始めるうちに、数字を使うことの面白さ、税理士業の本質も相手のことを第一に考えて行動することが理念だということに気付かされました。職が変われども、自分の大切にしているものを貫けると思い、転職を決意しました。

 長くなりましたが、私が当社で勤務するうえで大切にしたいことは、お客様の目指す理想を実現するための一助を担う存在になることです。とは言いつつもすべての事を実現できるとは思いません。ただ、少しでもその理想に近い形で実現できるように諸先輩方々の力も借り、関与していくことができればと考えています。

 まだまだ若輩ではございますが、日々、探求心を持って職務に取り組み、一日でも早く皆様のお役に立てるよう一生懸命頑張ってまいりますので、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。