私は、普段時間がある時には読書をしているのですが、最近電子書籍を使い始めました。家の中での読書は紙の本と電子書籍の両方を使っています。今回は私自身が電子書籍を使ってみた感想をご紹介したいと思います。
電子書籍は2002年頃から始まり、2012年にはスマートフォン・タブレットの普及により前年比で15.9%増の729億円の市場規模となりました。2013年度以降はさらに本格的な拡大期に入ると予想されています。最近では図書館でも実験的に電子書籍の貸し出しが行われたりしています。図書館の本が電子書籍になれば、貸出中で待たなければいけないという事もなくなり、とても画期的な事ではないかと個人的には感じており、大阪の図書館でもぜひとも導入される事を願っております。
電子書籍の良い所は、やはり欲しい本がどこでも購入できて、すぐに読み始められる事です。テレビでおすすめの本を紹介するコーナーがあったのですが、その本の紹介を聞いているうちに読みたくなりCM中に買ってしまいました。家の中にいながら、すぐに新しい本を読み始められるというのは、電子書籍なので当たり前なのですが、とても感動しました。他にも電子書籍の販売サイトであるアマゾンやソニーのリーダーストアなどでは日替わりセールを行っていたり、サイト利用者がそれぞれのおすすめ本を紹介し、共有しあったりなど店舗型本屋と同じように、利用者が新しい本に出会えるという体験が味わえるように工夫しています。
次に悪い点ですが、やはりまだまだ値段が高いという事があります。紙の本と同じ金額なのですが、物ではなくデータだけなのに紙の本と同じ値段であるのは高くないか?と思ってしまいます。私などは基本的には、読みたい本をメモしておき中古本屋で探して安く買う(最新本を読みたいというこだわりはあまりありません。)という事をよくやっていますので、中古本屋で300円程度で買える本に定価600円を出して買う事にはかなり抵抗があります、ケチなだけなのですが。
また、電子書籍は紙の本に比べて、記憶に残りにくいという話があります。科学的に立証されている訳ではありませんが、人が本を読むときには、無意識に本の厚さ、ページの中のどのあたりに書かれているという情報を記憶しており、思い出すきっかけにしているそうですが、電子書籍にはそのような記憶のひっかかりが少ないため、記憶に残りにくいという事です。こればかりは個人差や、本の内容などによって違いがあるかとは思いますが、私自身の実感としては、紙の本のほうが記憶に残っている感じがします。
このように、どちらにも良い所・悪い所がありますので、状況で使い分けるのが一番かもしれません。まだ進化中という感じですが、とてもおもしろい体験ができると思いますので、電子書籍を使った事がないという方はぜひ一度体験してみてください。
毎月、職員達が交代でつれづれなるままに綴っております。