北島 英子
新年度を迎えると、早々に会社や学校などでは、健康診断の受診を行うことが多いかと思います。私たちも6月に健康診断を受診します。それまでには、何とかして体重を減らしたり、お酒を控えたり・・・など少しでも健康診断の結果が良くなる様にしてしまう経験をみなさんもされたことがあるのではないでしょうか。
先日、ニュースの特集で報道されていたのですが、サルコペニア肥満という種類の肥満があるそうです。私が認識していた肥満の種類は、内臓に脂肪がたまることなどによって、体重が正常な状態に比べて多い状態の肥満でした。サルコペニア肥満は、それとは違い、別名「加齢性筋肉減弱症」とも言われているのですが、加齢とともに筋肉量や筋肉の機能が低下して筋肉が衰えたところに脂肪が蓄積する現象のことを言います。一見、太っているわけではない体型なのに、実は肥満だった・・・という恐ろしい肥満です。ちなみにサルコペニアはギリシア語で筋肉が落ちるという意味です。
サルコペニア肥満になると、骨や関節、筋肉などが衰えることで歩行能力が低下し、糖尿病や高血圧などの生活習慣病になるリスクが高くなるそうです。この病気の原因は食べ過ぎで運動しない、また、間違ったダイエットを行うと発生する可能性もあります。食事の摂取量を減らすことによって体重は減るかもしれませんが、それは筋肉量が減っているだけで脂肪はそのまま残っている状態を招いてしまい、ダイエットが身近な若い人でも発生してしまう可能性は十分にあるということです。そこで、この病気の予防策としては、
@ 運動が不可欠
筋力トレーニングがもっとも効果的だそうです。トレーニング終了後はストレッチを行い、使った筋肉をしっかり伸ばすことで疲労回復の効果が高まります。
最近の研究では10分を1日何回かに分けて歩いても脂肪が燃焼しているという結果がでているそうです。
A 良質なたんぱく質の摂取
鶏肉や牛肉、豚肉、レバー、鮭、卵、納豆、豆腐など、筋肉の成長と修復に欠かせないアミノ酸を多く含むタンパク質をしっかり摂ることが大切です。
サルコペニア肥満であるかのチェック法ですが、まずは、両手を広げて立ち、片足を上げてください。どれだけ維持できるかを測定します。60秒未満であれば可能性大、60〜80秒は予備軍、80秒以上維持できれば問題はないと言われています。
けがさえしなければ、運動をすると心も身体も元気になり、体力もつきます。ゴールデンウイーク中にテニスやゴルフなど身体を動かす機会がありました。予想通り、翌日身体は悲鳴をあげていました。隣のテニスコートでは家族でテニスを楽しんでいて、それを見て改めて実感・・・「このままじゃダメだぁ」と。2年くらい前に始めたゴルフを最近、全く練習していなかったのですが、これを機会に再開して、コースに出ることができるまでになろうと思いました。