花谷 隆之
厳しかった寒さが和らぎ、ようやく春となりました。
春は始まりの季節であり、通勤の電車に乗っていると初々しい社会人1年生を見かけることが多いです。また、春から新しいこと(趣味や習い事等)をはじめる方も多いことでしょう。
私もこの春は自己啓発を1つ始めてみようと思います。雑誌等でたまに見かけることがあるかもしれませんが、「速読」というものを始めようと思っております。
「速読」とは文字通り「早く」文章を「読む」ことが出来るようになるためのスキルのことです。
「速読」を習得するためのメソッドは大きく分けて2つあります。それは「目のトレーニング」、「頭のトレーニング」です。大まかな流れとしてはまず「目のトレーニング」から始め、それから「頭のトレーニング」につながるといった形です。
まず速読で一番重要とされ基本となるのは「目のトレーニング」です。「目のトレーニング」は基本的には3つの要素から構成されております。
@読視野
「一度に捉えることのできる範囲」を広げる事。
A視点停留時間
「視点が止まっている時間」を短くする事。
B視点飛躍
「視点の動き」のスピードを上げる事。
人は文章を1文字1文字読んでいるのではなく、文字のかたまり(単語)ごとに捉えて読んでいるといわれています。
「読視野」を広げる事により、これまで以上に一目で多くの文字のかたまりをとらえることが出来るようになります。
「視点停留時間」を短くするトレーニングは、文字のかたまりを見て、より短い時間で意味を把握することを目標としております。ここでは文字のかたまりを1文字1文字読むのではなく、イメージとして意味を理解する方法をとります。このトレーニングは脳のトレーニングにもなり、脳の解析能力の向上を図ることができるため、「速読」を習得するうえでは非常に重要なトレーニングとなります。
また、「視点飛躍」のスピードを上げるトレーニングをすることは、文字のかたまりから次の文字のかたまりに移動するスピードを上げることだけでなく、視点を移動させる際に視界をブレないようにして、文章を読み進むスピードを上げることと、同じ部分を二度読みする事がないようにしていきます。
上記の様なトレーニングを日々継続して続けることで、徐々に読むスピードが上がっていく様です。
最近、公私共に忙しくなってきますとついつい読書をする時間を削ってしまい、新しい情報を入手する機会が少なくなってきておりました。始まりの季節である春の訪れをきっかけに「速読」を習得し、皆様に微力ながら「気付き」のきっかけとなる情報や、「話をしていて楽しかった」と思っていただけるようなボキャブラリーを少しでも多く入手していきたいと考え、これからも日々精進して参ります。
始まりの春、皆様も何か新しいことを始められてみてはいかがでしょうか。