今年の夏は、早々に梅雨が明け、夕立も殆ど無い酷暑だったようですが、お盆も過ぎ夜が少しだけ涼しくなってきたようです。
事務所では、毎朝朝礼で社団法人倫理研究所が毎月発行している「職場と教養」を輪読しています。その8月号の中で「繁盛する理由」の題名でつぎのようなことが書かれていましたので紹介したいと思います。
『Sさんの自宅の近くに、客足の絶えない人気の八百屋さんがあります。近所ではなんでも揃う大型スーパーもありますが、野菜だけはこの店で買うといった常連客が多いのです。野菜の種類が多く、新鮮で、低価格なところに人気があるようです。また、野菜を単身世帯向けに小分けにして販売したり、高齢者向けに薄味の惣菜を売るなど、客のニーズにも敏感に対応しています。 何より評判なのは、店主の人柄です。馴染みのお客様も、そうでない人にも、「毎度どうも」「待たせちゃったね」と笑顔で気さくに接客しています。また「段差に気をつけて」「荷物が重かったらここに置いて」など、客の状況に応じて、気遣う言葉が絶えません。言い方はぶっきらぼうですが、言葉の一つひとつに愛情が感じられるのです。商品の品揃えや価格設定はもちろん大切ですが、人をひきつけるのは、一人ひとりの相手を思いやる真心だと感じているSさんです。』
そして今日の心がけとして「真心を持って人に対応しましょう」と書かれています。
私はこの文書で感じたことは、経営環境が厳しくてもそれを環境だけのせいにするのではなく、商品や顧客である取引先に対して、顧客のニーズは何かを適確に感じそれを満足させるようにサービスを提供することが重要であることはもちろんですが、それ以前に顧客に対する真心を持った対応が重要であることです。
自社が儲けることは、価格競争や原価低減、経費の削減といった経営努力が必要であることはもちろんですが、顧客である取引先や客が十分満足し得する気持ちで商売することが結果として、自社の利益に繋がることになることだと思います。つまり自社が儲かるためには、顧客が得するとか喜ぶサービスや商品を提供することが一番だと思います。
自社の強みは何か、その強みを発揮するために顧客に対してどのような対応をしているかが大切だと思います。
永続して成長している会社、儲かっている会社は、商品やサービス以外に顧客に対する対応が優れているような気がします。つまり優秀な対応が出来る人が沢山いる組織が成長し続けていると思います。
このレターは毎月1回、事務所通信とともに関与先さんにお配りしています。
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