昨年9月に税理士法人マークスを立ち上げて3ヶ月が経ち何とか来られましたのも、皆様の多大なるご協力とご支援のおかげだと感謝しています。
昨年は、デフレ、円高、株安の3重苦で中小企業をはじめとする日本の企業の大半は売上や利益を減少させ、その体質が弱体しました。しかし、一方では、エコポイントやエコカー減税等政策的な景気刺激策で家電産業や自動車産業は特需がありました。また、政治では、民主党政権が期待を裏切ったかたちで景気の回復させる経済政策がなく赤字国債の発行を増加させ、外交では尖閣諸島問題等でその政策や交渉力の無さを目のあたりにし歯がゆい思いをしました。
平成23年はどの様な年になるのでしょうか?国庫に財源が無いにもかかわらず子育て手当や年金の国庫負担を維持するため、資産家については相続税の増税や高額所得者には所得税の増税がなされようとしています。また法人税については、法人税率を引き下げる代わりに措置法等の廃止がなされようとしています。
そのような経済環境の中で、我々はいかにして生き抜いてゆくのかを真剣に考えなければなりません。企業経営の一番の重要なポイントは売上高です。特に限界利益(売上一変動費)を重視し、売上を確保するために経営者は何をすべきかを考えなければならないと思います。自社の強みは何かを理解しそれを武器に営業する。自社の弱みは何かを考えそれを無くす努力をする。自社の財産は何かそれを活用する。この3つを考え実行すると企業は成長するのではないかと思います。
中小企業の経営者の方は、具体的な経営計画を立てておられない方が多いと思います。
設備投資をしたい、無借金経営をしたい、新店舗を出したい、新規採用をしたい等様々な計画をお持ちの方はいらっしゃいます。しかしそのために必要な売上高や営業利益、経常利益について明確な経営計画を立て、それを毎月実行、検討していないのが大半であると思います。やはり不透明な経済環境の中でその海図となる計画書を作成し、企業が進むべき方向を明確に実行する企業こそが生き残ってゆくと私は確信しています。
マークスでは、今年の目標を黒字決算、書面添付、申告是認とし、それに向けた活動を実行します。黒字決算については、関与先様が黒字体質になるよう上述の経営計画の作成をし、それを毎月の巡回監査で検討し問題点を考え黒字決算に導けるように努めます。書面添付については、税理士法33条2に規定する書面を税務署に提出し申告書、決算書の内容が真実であることを関与先様と一緒に署名することで、この書類を提出することにより税務調査が省略される可能性が高いので、これをできるだけ多くの関与先様に実施したいと思います。申告是認は、税務調査があったとしても問題点も無く申告した内容が是認されるよう巡回監査及び決算の品質向上に努めます。
今年は兎年、皆様の飛躍の年になりますよう我々も様々なサービスを充実させお役に立てる事務所になるよう頑張ります。
平成23年1月1日
税理士法人マークス
代表社員 税理士 福田 重実
このレターは毎月1回、事務所通信とともに関与先さんにお配りしています。
ご意見・ご感想を頂ければ幸いです。