代表社員 福田重実

 確定申告前の2月11〜12日に家族旅行をして英気を養いました。今回の旅行は、次男が今春で大学を卒業し社会人になるので、これからは家族四人で旅行できる機会は中々出来ないのと、無事に子育て・教育が完了した祝いを兼ねたものでした。
 
 今回は、岐阜県の高山市と奥飛騨温泉郷平湯への旅でした。当日は8時前に出発し高山に着いたのは午後の1時でした。まず国史跡の高山陣屋跡を見学しました。この陣屋は1692年(元禄五年)徳川幕府が飛騨を幕府直轄領として以来、明治維新までの177年間に25代の代官が江戸から派遣され、行政・財政・警察などの政務が行われていたそうです。明治維新後は主要建物がそのまま地方官庁として使用され、全国にただ一つ現存する徳川幕府郡代役所だそうです。
 内部には様々な部屋があり、白洲(吟味所)には自白させるための責台や抱石などが展示してありました。また蔵も沢山ありそこに当時の『税』の種類が書かれたものがあり、その内容は、
・ 本途物成(検地に税率を掛けたもの)
・ 付加税 (陣屋の経費や輸送費等に充てるもの)
・ 雑税(商・工・魚・鉱・運送などの営業に課すもの等)でした。

中でも付加税の中に、込米と言う税があり米納に於いて増量して徴収されたそうで、米四斗(約18L×4)に1升(約1.8L)が課されたそうで(輸送・保管・計量不足を補うため)、当時も今と変わらず複雑な税体系で徴収されていたみたいです。(復興特別所得税みたいですね)
 
それから高山の市街地を散策し、そこで飛騨牛の鮨や牛まんをテイクアウトで食べ、土産に生酒を購入しました。またこの寒いのに沢山の観光客で賑わっていましたが、約半数は中国や韓国の人たちでした。

 次に平湯温泉へ移動しました。当日は雪が沢山降っていて峠道では雪のための事故による大渋滞で2時間近くかかりました。宿に到着後、長男・次男と3人で露天風呂に入りました。源泉かけ流しで、雪が降る中ゆっくり温泉に浸かりました。湯の中で息子たちと沢山の会話をすることが出来たのも広い温泉のおかげです。
風呂上りには、牛乳を飲んで乾いた喉を潤しました。夕食は家族四人で乾杯し美味しい飛騨牛を頂きました。また、朴葉で味噌を焼いてご飯にかけたものも大変美味しくいただきました。

翌日は近くの平湯温泉スキー場でスキーを楽しみました。ここでも、多くの外国人の観光客がスキーを楽しんでいました。こんな山奥まで外国人観光客がスキーをしにくるなんで思ってもみませんでした。人気の観光地だけでなく秘境の地まで来るのですね。
 私と家内はファミリーゲレンデの緩斜面で2時間程度滑り、子供達は上級コースでお昼頃まで滑っていました。その後、隣の温泉で体を温め着替えをして帰路に着きました。
 
 家族旅行には毎年のように出かけましたが、今回で次男も社会人となり子供達と温泉に浸かり、美味しい食事とお酒を味わいながら男同士の会話も少しできました。この旅で、長い子育ても終了したのだと感じました。