代表社員 福田 重実

 梅雨に入り、これから鬱陶しい季節になりますが、蛍が飛び交う季節でもあります。都会では、なかなか蛍を見ることは無いと思います。私は、奈良県御所市に住んでいますので、周りは緑が多く、先日夜9時頃水田の近くの小川の畦道を歩いていると、青白い光が20程度点滅しているのが見えました。そう!蛍が飛び交っていました。

 この時期に見かけるのはゲンジ蛍で6月〜7月に活動するそうです。蛍は夜3回飛び交うそうで、1回目が19時〜21時、2回目が24時前後、 3回目が午前2時前後だそうです。私が見たのは、ちょうど1回目の飛び交う時間だったようです。蛍の光はオスがメスとめぐり合うための合図だそうで、光の点滅間隔は西日本では約2秒に1回で、東日本では約4秒に1回だそうです。ゲンジ蛍の見分け方は、赤い前胸部斑紋がくっついているかどうかです。
  
ゲンジ蛍の活動が終了する頃から、ヘイケ蛍の活動が始まるそうで9月末頃まで見られるそうです。ヘイケ蛍の特徴は、発光は余り強くなく、揺れるように光を出しながら飛ぶそうです。また光の点滅間隔が約1秒だそうです。

夜光りながら飛んでいるゲンジ蛍は、ほとんどがオスでメスは草木の葉にじっと止まって小さな光を出しています。成虫の蛍はオスが5日前後、メスが7日前後しか生きられないそうです。

鑑賞のマナーとしては、懐中電灯で照らさない。フラッシュをたいて写真を取らない。捕まえない。
 
蛍の光は、青白く淡く光るので、飛び交う様子をただ見ているだけで心が和みます。また、光の数が多くなると、その幻想的な光景は感動的になります。私も思わず家内を呼びに帰り、いい年をして二人で蛍鑑賞をしました。
 忙しい毎日ですが、蛍の光を見ている時はまるで時間が止まっているようで、心が和む一時でした。