代表社員 福田重実

 今年も無事に確定申告を終了する事ができました。これも関与先の皆様のご協力のおかげだと感謝します。今年の確定申告を見ていますとその特徴がありましたので、ご紹介したいと思います。

@ふるさと納税の増加
 マスコミ等でふるさと納税が頻繁に取り上げらたことや、昨年の確定申告の返却資料の中にふるさと納税の限度額の資料を添付したためだと思われます。
ふるさと納税した金額は、2千円を控除した残額がその年の所得税と翌年度の住民税から控除できますので、返礼品分が得になることになります。地方公共団体によっては返戻率が50%を超え問題になりました。
今年の4月からは、ふるさと納税の返戻率が30%以下にするようになります。

A医療費控除
今年から、健保組合等から11月頃に送付されて来る医療費明細の活用による医療費控除の利用やセルフメディケーション税制【健康診断や予防接種等を行い一定の医薬品の購入について適用】の適用はほとんどありませんでした。
また、4割程度の方が医療費控除を受けられていました。
今年も1月〜12月分まで医療費の領収書を大切に保存してください。(医療機関及び家族毎に領収書の保存をお願いします。)

B災害による損害保険金
前年は台風や地震により被災され、それに伴う保険金を受けとられた方がいらっしゃいました。
事業用資産の被災により取得した保険金は、修繕費と対応させ、申告することになります。
非事業用の資産(自宅等)が被災し保険金を取得した場合は、所得税は課税されません。

自宅等の資産が、火災・風水害・シロアリ・盗難等で損害を受けた場合
 @(損失−保険金)−(総所得)×10%
 A(損失−保険金)−5万円
 @Aのいずれか多い金額で、5万円以上の損害が発生した場合は雑損控除の対象になる可能性があります。

確定申告が終わり、桜の花咲く季節になりましたね。