新年会や懇親会などの締めの挨拶では、最後に手締めとして一本締めをすることが多いと思います。
しかし、一本締めと言って一回手を打って“チョン”で終わることがあると思いますが、これは誤りで正確には一丁締めが“チョン”です。
今回は、手締めの事についてご紹介します。
手締めの語源は「手打ちによって締める」で、行事を取り仕切った人が、その行事が無事に終了したことを協力者に感謝するために行われるものだそうです。
また、取引等が成立したときや行事が成就したときに行われるそうです。
一丁締め
掛け声は、お手を拝借 ヨー チョン
一本締め
掛け声は、お手を拝借 ヨー チョンチョンチョン、チョンチョンチョン、チョンチョンチョンチョン
三本締め
掛け声は、お手を拝借 ヨー チョンチョンチョン、チョンチョンチョン、チョンチョンチョンチョン。
よっ チョンチョンチョン、チョンチョンチョン、チョンチョチョンチョン。
もう一丁 チョンチョンチョン、チョンチョンチョン、チョンチョンチョンチョン。
ありがとうございました。
手締めの意味は「問題なく、丸くおさまる」という意味で、会や行事が丸くおさまったことへの感謝の意味です。
昔は三本締めが多かったのですが、宴会場に他のお客がいる場合や時間を短縮する意味で一本締めになり、三本締めを簡略化したものとなりました。一本締めや三本締めでは長くなるので、さらに簡略化したものが一丁締めで、周囲へ配慮して一丁締めをすることがあります。また、関東一本締めとも呼ばれているそうで、江戸っ子の短気の表れで、早く終わらせるように一回だけ手を叩くようになったと言われており、身内だけや軽い宴会なのでよく言われています。
三本締めは手締めでは正式なもので、公式行事やフォーマルな場で行われることが多いそうです。
手締めは、前述のように会を取り仕切った人が無事に終了したことを協力者に感謝するために行われるものなので、
来賓に手締めを 依頼するのはマナー違反になりますので気をつけたいですね。
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