耕作日記その1(第155号)の続きです。
G肥料の散布
7月23日 肥料の散布を行いました。
この時期の稲は60センチ程度で、足元は水田ですので、約20センチ足が土の中にぬめり込みます。肥料用の散布機に20キロの肥料を入れ5メートル間隔で均等に散布します。暑くなる前に、朝6時くらいから開始して9時前までに終わるようにしました。約20アールの面積を散布するのは大変で、重さと足場の悪さ暑さとの格闘で水分補給と空調服が大変役に立ちました。
H土用干
土用の丑の日の前後に、田圃に水を入れないで田を干します。これにより土にひびが入り、地中の炭酸ガスが抜け、
土が固くなり稲の根がしっかり張り稲が倒れにくくなります。
1週間ほどして再び水を入れます。
I消毒の散布
8月26日 ウンカ(数年前に大発生し稲を短期間で枯らします)とカメムシの発生防止のため、消毒をしました。この時期になると稲の花が咲く直前です。
稲も1メートル近くに成長しています。土が固くなっているので足元は楽になりますが、稲が伸びているので散布しにくいです。この間、畔の草刈りを3週間に一度行いました。
稲の花 白く小さい花が咲き受粉しこれから実がだんだん大きくなります。
J水切
9月28日から稲刈りの約1週間前まで、水を入れないようにして稲を熟成させます。
また、コンバインを入れるため、土を固くし稲刈りをし易くします。
K稲刈り
10月14日 コンバインを使って稲刈りをします。
田圃の角やコンバインの出入り口などは手で刈り取ります。
当日午後から雨が降る予報だったので午前8時から午後2時半ごろまで、
ほぼ休みなしで行いました。
L乾燥
10月14日から16日
刈り取った籾を乾燥機に入れ水分が14.5%になるまで乾燥させます。
一回で約12時間かかります。それを2回に分けて行いました。
M臼引き
籾から玄米にする工程です。
乾燥機から籾擦り機に投入し玄米にします。その玄米を、籾擦り機から計量器に投入し
30キロの袋に入れ、冷蔵庫で15度ほどの低温で保存します。
(特に気温が高くなる春以降品質低下を防止するためです。)
本年度の成果36袋と20キロで合計1,100キロの収穫でした。
来週からは機械の片づけや整備、そして来年に向け11月頃からまた土起しが始まります。
米作りの耕作はこうして毎年繰り返していきます。
このレターは毎月1回、事務所通信とともに関与先さんにお配りしています。
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