平成30年の確定申告も無事完了いたしました。約1ヶ月毎日スタッフと共に遅くまで確定申告の作業をしているうちに、昼の時間が長くなっていることに気付き、梅の花が咲き、桜の花も咲き始めている様です。
古文の時間に、清少納言が書いた枕草子の第一段 春はあけぼの・・・を勉強したことを思い出しました。
枕草子は平安時代に清少納言という実在の女性が日ごろ感じたことを書いた文章です。
今回は、「春はあけぼの」から「夏は夜」の二節を紹介します。
【原文】
春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて。柴だちたる雲の細くたなびきたる。
夏は夜。月の頃はさらなり。やみもなおなほ、ほたるの多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
【現代文】
春は夜がほのぼのと明けようとする頃が良い。(日が昇るにつれ)だんだんと白んでゆく、山際の辺りがいくらか明るくなって、柴がかかっている雲が横に長く引いている様子が良い。
夏は夜が良い。月のあるころは言うまでもなく良い。月のない闇夜ですらも、蛍が多く飛び立っているのが見られて良い。ただ1匹、2匹など、少しずつ飛んでいくのもおもむきがある。雨などが降るのもおもむきがある。
春になると夜が明けるのが早くなり一日が長くなったような気がして、新入学や新入社員を街で見かけるようになる季節で、気候が温暖になりコートを脱いで気持ちが明るくなる時期ですね。そして桜を始めとする花が咲き、蝶々が飛び一番良い時だと思います。また、夏は夜が良いのは、やはり昔から夏は暑いので涼しい夜が過ごしやすく、蛍を見たり、夕方に雨が降り気温が下がり涼しくなるということもおもむきがあるのですね。
清少納言は、この後、秋・冬と四季について読まれています。
春夏秋冬の始まりの季節、休日には外に出かけて春を満喫し英気を養っては如何でしょうか。
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