平成23年 12月 『株式会社 マップル』　様

今月は奈良県生駒郡三郷町で文房具卸売業を営まれている、株式会社マップル様をご紹介させて頂きます。

「マップル」という会社名は果物のリンゴからきています。皮・実・種があり完全体であるリンゴ（ＡＰＰＬＥ）のように会社を成長させて行きたいという思いに、社長のイニシャル松本のMを加えて、「MAPPLE」と名付けられたそうで、会社のロゴマークも、ご覧の通りリンゴをイメージしたデザインになっています。



社長の松本秀雄様です。
大学を卒業後、十数年間医療総合商社に勤務されていましたが、自分自身で何かを作りたいという想いから昭和56年に退職、翌57年に文具を扱う仕事を始められました。2年間の個人事業の後、昭和59年に法人組織化し、第28期を迎えられた現在では奥様の優子様を始め、従業員7名を抱える企業となりました。

ものづくりにかける情熱は新製品開発に注がれ、自動車部品や食品包装フィルムなどで幅広く使用されているポリプロピレン（PP）を使用し、業界で初めてのPP製ドキュメントファイルを制作されました。今では当たり前になっているこの商品、皆さんも使われたことがあると思いますが、実は松本社長が開発されたものなんですよ。



クリヤーファイルやシステムBOXなどの事務所用文房具は現在も主力商品となっています。

また、業界初の女性専門情報紙（アンノンサイズファイル）を発売するなど、常に新しい発想で文房具業界の先端を走ってきました。


社長のモットーは「決めた事は実行する。」
そんな社長らしいものが事務所内にありました。
　　　「出来る　出来る　必ず出来る
　　　　やる気が　あれば　必ず出来る
　　　　出来ないと思えば　出来ない
　　　　出来ないと考えず　出来ると信じ
　　　　永遠に自分は　進歩したい
　　　　出来る　出来る　必ず出来る」
社長が感銘を受けられた言葉を、標語として社員全員がいつでも目にする事務所内に掲げられています。毎月ご訪問させていただき、このモットーのように、社長の真っ直ぐな人柄、実行力を感じています。


こちらは奥様の松本優子様です。経理をご担当されている他、商品整理から経営相談まで、創業から二人三脚で会社を大きくされてきました。社長とのやりとりはまるで漫才の掛け合いのようにテンポが良く、監査訪問時にはいつも温かい気持ちになります。商品開発の他、市場開発にも力を注がれ、現在では関西を中心に東急ハンズやロフト、フクヤ等に商品を販売しています。

また海外からの仕入れ開拓にも尽力され、台湾の見本市に出向き、自社オリジナル商品の開発を行うなど、早くから海外との取引を行い、現在ではベトナムを中心に商品輸入されています。

事務所倉庫には、たくさんの文房具用品が積まれています。社長や社員さん達で協力し、仕分け・積込みを行い、大阪中に配達をしています。

いまの文房具業界は、ちょっと変わった文房具やアイデア文房具がブームになっており、よく雑誌でも特集されているのを見かけます。また、インターネットや通信販売の普及などにより以前と同じ利益を確保する事が難しくなってきています。そのため、以前より一層、値段ではなく、いかに商品力をつけられるかが勝負になっており、今後も新商品の開発に挑戦していきたいとおっしゃられていました。

マップル様では、企業様のオリジナルファイルを作成する事も可能です。興味がある方はぜひ、ご一報ください。
　
本日はお忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました。私たちも全力でバックアップをさせて頂きます。